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2017年01月26日(木)
『2017柏レイソル意見交換会』第2回議事録1

 2017年1月21日(土)に開催いたしました『2017柏レイソル意見交換会』第2回の議事録を公開いたします。

■日時:2017年1月21日(土) 14:00~17:30
■会場:日立柏サッカー場 記者会見場
■参加者数:47人
■出席者: 株式会社日立柏レイソル ゼネラルマネージャー 寺坂 利之、ほかフロントスタッフ

広報担当(大重):
本日はお集まりいただきありがとうございます。進行を務めさせていただきます広報担当の大重と申します。まず、第一回目の議事録の公開が遅くなりましたことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。議事録についてですが、レイソルサポーターの方はもちろん、他クラブを応援する方からのご意見、ご感想を拝見いたしまして、とても興味深いものでしたし、柏レイソルにとってもありがたく、貴重なお言葉でした。大変感謝をしています。第一回目を経て、今回は更に深い部分のご意見、ご質問をいただきながら、意見交換ができればと考えております。

寺坂:
今回の開催の経緯ですが、2005年シーズンが終わって、2006年シーズンを迎える前、サポーターズカンファレンスという言い方をしておりましたが、当時はチームもかなり低迷していたということもあって、サポーターの皆さんに我々の考え方をしっかりご説明するという主旨で始まりました。昨年までで11回を重ねてきましたが、あの広い会場で大勢の方々と一緒にあのような会を催すということで、我々の考え方も皆さんに伝わりにくいですし、皆さんのお顔もなかなか見えづらいということもありまして、皆さんと近いところで顔と顔を合わせて意見交換の場を持ったらどうかということで、このような形を取らせていただきました。
それでは、本題に入っていきたいと思いますが、前回も1時間半ということでご案内申し上げておりましたが、2時間以上になりました。今回も、途中で自由に退出されても構いませんし、まだ帰りたくない、という方は徹底的にお話ができればと思っております。

今回ご応募いただいたのが、一回目50人、二回目50人の設定に対して合計で約130名でした。1,000人くらいは申し込んでいただけるかなと思っていました。ちょっと人気がなかったですね。今日お越しの皆さんにはご出席いただきましたことに感謝を申し上げたいと思います。いくら我々がそういう意思を示しても、誰もここに来てもらえないのでは意味がなかったものですから、本当にありがとうございます。
応募された方々から主にご意見、ご質問をいただいたわけですが、それ以外の方からも少しいただいております。130人程ご応募いただいて、質問が全部で158件ありました。そのうち、チームについてのものが4割強、スタジアム・設備が2割、試合運営が1割、ファンサービスが1割、その他(ホームタウン、広報等)が2割となっていました。これは後程、意見交換の場で、項目別に具体的なご意見をいただこうと思っております。

【第1回同様にチーム情報、経営データのご説明】
※こちらは割愛させていただきます。

寺坂:
ご質問の中にクラブのビジョンが見えないとか、グランドデザインが見えないといったご質問が多くありました。実は今ご覧いただいているのが、2009年に作成した「柏レイソルの今後の方向性について~チーム強化4ヶ年計画~」という資料です。09年はJ2を戦ったシーズンでした。翌年のJ1昇格は間違いないだろうとなったとき、10年からどういうビジョンで戦っていくのか、ということを我々の中で検討した結果の計画書になっています。
ここに書かれてあるのは、ご覧のとおり「計画目標」、「現状分析」、「レイソルの存在価値」、さらにはサポーターの皆さんにどういう姿勢で向かい合うのか、といった項目です。
「基本方針」では、予算の作りについて。それから「運営体制」は、会社の体制についてです。次に「売上規模からみた他クラブとの成績比較」。売上規模というのはそんなに変わらないものですから、それを原資にどういう形でレイソルを運営していくのかという方針です。最後に「運営規模」。なぜこんなお話をするかと言いますと、我々がしっかりとしたビジョン、グランドデザインを持ってやってきましたということを、皆さんにも知っていただきたいからです。

もうちょっと細かく見ていきます。「計画目標」は、目標をどこに置くのかということです。2010年はまずJ1復帰。このときは補強に力を入れました。ジョルジワグネル選手など、大分高かったですね。当時は赤字でしたが、J1に昇格してまた落ちるようでは駄目だということで、ジョルジワグネル選手を獲りました。
そして、11年は9位以内を目指そう、12年は5位以内、13年には3位以内に入ってACL出場権を獲ろうという計画を立てました。結果、思いのほか、早くタイトルを獲ることができました。そして思ったのが、グランドデザインとかビジョンとか目標というのはすごく大事だけれども、目標はどんどん変わっていってしまうということです。色々な方が言われるような「どこを目指しているのか」というお話についても、あまり中期的、長期的な計画というものは現実感がない、フィットしないという感じを持ちました。毎シーズン毎シーズンをしっかりと戦っていくものなんだということを考えさせられたのが、この計画書でありました。

長々な話で申し訳ございませんでしたが、今ご説明したのが現状のチーム情報と我々の経営に対する考え方であり、データです。貧乏くさいな、と皆さん思われたかもしれませんし、サポーターとして嫌だなと思われた方もおられると思います。親会社として日立製作所が付いているのだから、設備だって何だって、その時になれば日立がお金を出してくれて、屋根だってすぐに付くだろう...というようなイメージを持たれている方もかなり多いかと思います。しかし、日立製作所は大きな会社ですが、投資する場所はしっかりと考えている会社です。そんなに簡単にお金など貰えません。現状我々の考え方は、売上高は他に劣るけれど、なんとか工夫しながらチーム力をしっかりキープしていこうというところにあります。

例えば、11年からヨネックスさんにウェアをサプライしていただいております。それまでヨネックスさんは、サッカーウェアなど作っていませんでした。ヨネックスさんの経営理念は、小さい子どもたちをしっかりとケアして支援していくという揺るぎないものです。さらにモノは売るだけではない、自分たちが売ったモノでみんなが感動を得るものでなければならないというものです。精神性を重んじている経営理念でして、ヨネックスさんからの「サッカーウェアに挑戦してみます」というご賛同、ご支援には本当に救われました。

実は、このサプライの規模というのは経営上かなり大きいです。他のクラブは、トップチームのお下がりや、先輩方が使ったものを再利用していくようなところが多いようですが、レイソルはユース以下、子どもたちの分まで全てヨネックスさんの提供をいただいております。あまり贅沢はしてはいけないかもしれないですけれども、やはりスポーツですから、体にあったものを身に付けてプレーさせたいという我々の想い、ヨネックスさんがそれを汲んでくださって実現しております。

貧乏、というと皆さんに嫌われてしまうかもしれませんが、このように我々と気持ちを一にしてご支援をしていただいているところもございます。Jリーグの中で実際は貧乏ですが、気持ちは全然貧してはいないし、皆さんの期待に応えられるようにやっていかなければいけないと思っております。
先程カタパルトの話をしましたけれども、やはり自分の選手生命、選手寿命の一部分をうちのクラブに賭けてくれているわけですから、しっかりと現場、選手のケアをしていく。精神論はあまり面白くないかもしれませんが、そういうことも本当に重要だと思っております。

ここから意見交換に入っていきたいと思います。いつもは1,200名もおりますから、中々あのような場で発言をするのは勇気がいることだと思います。今日は50名ですので、活発にお話しいただければと思います。実は、前回は私がこのまま質疑応答を進めましたが、前回出席された方から質疑の時のメリハリがない、せっかく質問、意見を類型化したのだから、それをまず分割して意見交換した方が良いのでは、というようなご意見を頂戴しました。先に頭出しをします。主なものを少しだけピックアップしました。

まずチームについて。
「二年連続で監督が交代しているが、一貫性が見られない」「アカデミーの現状とトップチームとの関わり」「センターバックの構成、経験が浅いのでは」「賞金増額によりクラブ格差が生まれるのでは。積極的な投資、補強は行わないのか」
設備の部分はスタジアムの設備について。
運営、ファンサービスの部分は「スポーツビジネスとして試合当日のイベントをおろそかにしていないか」というようなこと等が寄せられておりました。
いつもご指摘を受けるような内容とそれ程大きくは変わっていませんでした。ここからは大重に進行を任せたいと思います。

広報担当(大重):
この類型化した表を見たときに大きくわけると、右側がチームについて。反対側はフロント、運営についてかと思います。話が交差すると分かりにくくなるので、どちらからか先に進めたいと思っております。口火を切っていただける方がいらっしゃいましたら、そちらから進めてまいります。

参加者:
一番気になるのはチームのことだと思います。先程人件費比率のところで、レイソルは2015年度が62%という説明があり、すごく高い比率でした。一部の人にたくさん掛かっているのか、それとも全員平均的に高いのかどちらかを聞かせていただけますか?

寺坂:
平均的だと思います。外国籍選手に投資が偏っているのでは、とか、2005,2006年頃のサポーターズカンファレンスでも日本人の選手をないがしろにしているから降格したのでは、というような話もありました。今のご質問にそのままお答えするのであれば、平均的に、という答えになります。ただ、やはり実質的な報酬額を見ると外国籍選手は高いです。ですが、それを加重平均しても誰かが突出しているということはないと思います。

参加者:
ユース出身の選手たちは、他のクラブで経験を積んだ選手たちと比べても少し高いのでしょうか?

寺坂:
ユースだからといって高い、安いということはないです。しっかりと客観的なデータで選手の実績も評価していますし、公平にやっております。

参加者:
秋野選手や茨田選手、山中選手とかユースからの選手が移籍してしまいました。金銭面で他クラブから高くするから来てよ、というようなことなのかなと気になりました。

寺坂:
他のクラブには負けていないと思っています。

参加者:
本人の意思で、外に勉強しに行きたいということなんですかね。

寺坂:
茨田選手は昨シーズンで契約が切れるタイミングでした。やはり、我々はなるべく長くレイソルでプレーしてほしいという気持ちがありました。ですから、今シーズンに対するオファーは夏頃に出していました。彼の考えは、「レイソルで育ててもらったのはありがたいですが、この契約が切れる機会に他のクラブが自分をどう評価しているのか見てみたい」というものでした。

秋野選手もまた、小学生の頃からここでサッカーをしてきて、自分自身の中で、この環境でずっと続けていくことが自分のこれからの伸び代に関わってくるのではということで、外を見てみたいという話でした。秋野選手はレンタルですので、籍はまだレイソルにあります。

増嶋選手は、移籍の時のコメントにもありましたが、レイソルではタイトルも獲りましたし、ACLやクラブワールドカップに出たということもあったので、ここでの時間はかけがえのないものだったと思ってくれていたようです。彼も31歳ですから、この先のことを考えると試合に出られるところで勝負したい、と。それを尊重しました。彼もレンタルです。「籍は残して行ったらどうだ」というような話をしました。「そんなわがまま許されるんですか」と彼は言っていましたが、クラブに大きく貢献してもらった選手ですので、当然です。奥様とともに仙台に行くことになりました。

参加者:
茨田選手、秋野選手が出ていってしまい、僕ら素人から見るとミッドフィルダーが手薄だと思っています。他のクラブでは選手がバンバン動きましたし、上位のチームには良いボランチが必ずいますよね。今回誰か有力なボランチを獲るのではないかと期待があったのですが、放出の情報ばかりが先に出て、みんながイライラしていました。前線は確かに良い選手がそろいましたが、真ん中がスカスカじゃないかと。大谷選手、栗澤選手の年齢を考えると一年間フルでできるのかどうか。不安がたくさんありますので、それについてお話をいただきたいです。

寺坂:
おっしゃる通りだと思います。選手は獲りに行きましたが、失敗してしまいました。他クラブのレギュラークラスで移籍金の掛かる選手を2名リストアップしたのですが、獲ることができませんでした。年明けまで、折衝はしていたのですが...。でもスカスカだとは思っていません。例えば安西選手、手塚選手も昨年は試合に絡めていませんが、面白い存在です。

参加者:
それが分かればよかったです。

寺坂:
獲りたくてもあまり市場に選手がいないこともあります。国内クラブでは有力な選手は離さないものですから。移籍金をつぎ込む覚悟をして動いたのですが、獲れませんでした。でも、ここにいる彼らが頑張ってくれると思います。中山選手も代表活動で離脱する時期があるでしょうが、中盤もできますしね。ただ、シーズンが始まってからの中間の補強については、もちろん視野には入れています。

参加者:
柏レイソルはアカデミーを大事にしていて、良い選手を輩出しているというのはJリーグでも認識されていると思います。それがゆえに他クラブとオファーしている選手が被った場合、「レイソルはアカデミーが多いから、入りづらいな」というような印象を与えていないでしょうか?
先程のミッドフィルダーを見ても栗澤選手以外は全員アカデミー出身です。あと、2017年からJリーグの賞金が上がりますし、2018年からは強化分配金もこれまでより多く入ってくると思います。各クラブが今回補強に積極的に動いたと思うのですが、レイソルは遅れている部分があるのでは。ACLを目標にするのであれば、もう少し動いてもよかったのかなと思います。

寺坂:
一つ目のアカデミーの話です。他から選手を獲得するときに、「レイソルはアカデミーが中心だから、行きたくないな」ということですね、それは両方あると思います。全く気にしない選手もいますし、レイソルのサッカーは難しくてできない、というような選手がいるのも事実です。ただし、今回交渉した選手たちがレイソルを選択しなかった理由は、それではありません。むしろ、レイソルに来たいという意思は、はっきりと示してくれました。ただ、所属クラブに強烈に引き止められたということでした。逆に、今アカデミーの選手が他のクラブへ行ったとき、大学に進学したとき、その世界で中々馴染めないという話も耳にしています。ですから、今までのアカデミーの在り方がそのままで良いのか、ということが今我々の中では課題になっています。

次にJリーグの賞金について。賞金を獲りに行くためにしっかりと補強をするという考えは、当然出てくると思います。そこを全然意識していないのかと言われると、これでも少しばかりですが意識しました。ユンソギョン選手、ハモンロペス選手がそうですね。また、外国籍の保有が4名+アジア枠になるという噂があった時点でドゥドゥ選手を残そうと決めていましたし、クリスティアーノ選手は一度レイソルを離れて、昨年夏に獲得した選手です。得点能力も問題ないと考えています。伊東選手はかなり速いし、他のクラブに伊東選手のような選手がいるかと言ったらいないですよね。そんなに劣っているとは思いません。

賞金や強化分配金の話で、ビッグクラブとスモールクラブというように格差が出てくるのではということでしたが、おそらく同じクラブが続けて賞金をもらっていけばそうなるでしょう。我々はふるい落とされないように、食い付いていくクラブの一つだと思っています。我々の経営サイズもありますので、他のクラブが賞金を第一に考えて補強をしているのであれば、そこには安易に乗っかっていけないなと思っています。皆さんのご理解とサポートが我々にとっては一番の強みだと考えています。

参加者:
大谷選手と栗澤選手がフルで稼働するのは難しいという話がありましたが、自分もそう思っています。その選手が出場停止や長期離脱をした場合、夏の移籍期間での補強は考えているのでしょうか?

寺坂:
先程少し触れましたが、視野には入れています。ただ、今はスカスカかと思われるかもしれませんが、サポーターの皆さんも彼らを信じて欲しいし、彼らが伸びてくることを見て欲しいと思っております。下平監督も頭の中に入れていると思います。

参加者:
お願いになるのですが、サポカンの時にもこういう風にした方が良いというような案や要望というのが毎年出ていたと思います。それに対し気付かぬうちに改善されているというのは見受けられるのですが、もしよければ開幕前に今年中にできるもの、やりたいものを告知して欲しい。そしてシーズン終了後、これはできました、これはやっている最中だというようなものをホームページに出して貰えると嬉しいです。

寺坂:
おっしゃる通りだと思います。ただ、我々の決算は4月から始まり、3月末に締めます。例えば12月とか1月に、今年は余裕があり、まだ経費を投入できそうだというときに突貫工事をしています。そういう背景もあり、事前に告知をするのは難しいかなと思っています。ただ、作業が終わった後にトイレを改修しましたが、使い心地はいかがですか、というようなことは有りだと思います。最後のギリギリまで、できるかどうか分からないところがありますが、できるところについてはやろう、という考え方です。投資、例えばで言うと屋根などの大きな工事は当然計画的にやりますし、スタンド増築をしたときも告知をしたわけですけれども、いわゆる経費のところはギリギリまで予算の関係で決められないところがあります。できればおっしゃる通りに告知したいと思っていますが、そういう事情があることもご理解いただければと思います。

参加者:
ユース上がりの選手の給料が安いというのは今現在もあるのでしょうか?

寺坂:
よく一般的に、ユースの選手を使うとコストメリットがあるというようなことが言われています。コストメリットは当然あります。ただそれは、報酬を安く絞り込めるということではなくて、トップチームの選手を揃えるときに他のクラブから獲るよりも、移籍金など中間のコストが掛からないからです。ユースの選手だから安く頼むよ、というようなことはありません。茨田選手も大宮さんが提示した額とほぼ同じだと思います。ユース出身だから安く使うというようなことは絶対ありえません。

参加者:
下平監督の続投を決めたのはどうしてでしょうか?それは、いつくらいから決めていたのでしょうか?また、ヘッドコーチが岩瀬さんに変わりました。レイソルのヘッドコーチは優秀なのか、井原さんや布部さんが監督になりましたが、その辺の話も聞きたいです。
もう1点、レイソルは監督を選ぶ際にどういったことを重視しているのか聞かせてください。

寺坂:
我々の理想としては、レイソルで指導者としてやってきた人間、ユースのチームを見ていた監督をそのままトップチームに使いたいということがありましたし、今も当然それは捨てていません。一昨年も、レイソルの中で選手も指導者も育てていきたいというお話をさせていただきましたが、そうやって選んで行きたいですね。もしそういう人間が育たなければ、外から調達するということも考えます。やはり、僕らが目指すところを理解してくれる人というのが第一なので、しっかりとしたコンセプトを持ち、それに即した監督を選んでいくということです。ではメンデス監督は、というような話になると思いますが、メンデス監督は期待ができる監督だと思っていました。

ヘッドコーチについて。布部コーチは監督というものに強い想いを持っていました。ここ数年、監督のオファーが来たときには、監督をやりたい思いがあるのでその時には出して貰えますか、という話をしていました。もう少し早く、オファーが届けばよかったのですが...。皆さんに発表をした少し前に京都からオファーがあり、契約は残っていましたが、容認しました。
下平監督の続投を決めた理由は、大きな一つの理由は契約があったからですね。あとは、変える必要性がなかったからです。こんな言い方をすると、下平監督も怒ってしまうかもしれませんが...。

参加者:
人件費について、レイソルの選手が他のチームに比べて比較的高い水準だというのは分かりました。かといって日本代表クラスの選手がいるわけではないですが、ここに移籍金は入っているのでしょうか?

寺坂:
移籍金の考え方についてご説明します。例えば、移籍金が9,000万円だったとします。報酬が1,000万円だとします。そうするとその選手に掛かる費用は1億円です。ただし、移籍金は資産計上をします。3年契約を結ぶとすると、この選手に1年で掛かる計上上の費用は4,000万円になります。3年契約だから、9,000万円を3で割って償却をしていくからです。移籍金が加わると、人件費は高くなります。

参加者:
ありがとうございます。もう1点、チームの話と離れてしまうのですが、やりたいこと、やれていることはもっと出した方が良いのではという話が先程ありました。僕も同感で、結構やっていると思っています。ひそかにホームページで過去の成績が遡れるように更新されているとか、そういったちょっとしたことをどうして言わないのかということがあります。レイソルのフロントはやる気があるのか、と言われていますが、やっていることもたくさんあって、それを言わないから伝わらないというのが物凄く多いと思います。ブログやツイッターを活用してもっと伝えて欲しい。15人しかいないから大変というのはよく分かりますが、すごく歯がゆいです。

寺坂:
今日フロントのメンバーがほとんど出席していますから、今のお言葉で伝わったと思います。ありがとうございます。

参加者:
フロント組織のお話をしていただけますでしょうか。

寺坂:
組織はご存じのとおり、瀧川が社長です。株式会社ですから6名の取締役、1名の監査役がいます。5名の取締役と監査役が非常勤です。各セクションは、経営企画、強化、アカデミー、営業、運営、総務となっています。社員は15名です。
例えば選手を獲るとか、監督を代えるとか、チーム編成に関わるクラブの重要事項、それを決める最高機関が取締役会です。この6名が取締役会を組織して、クラブの重要決定事項を決めております。選手を獲るときは、広川、渡辺、吉村の強化担当が起案をしていきます。ゼネラルコーディネーターの吉田は全体のコントローラーです。社長は、日立製作所の総務部長でレイソル社長を兼務しております。経営に関するところは常勤の取締役である5年目の黒川が取り纏めております。他クラブの情報もよく見ていますし、クラブの運営には貢献してもらっている役員です。日立で財務、経理をやっていたので少し固いですが...。

参加者:
前回の議事録の最後で、メンデス監督の責任についての話がありましたが、そのとき強化部の方が候補を挙げて、寺坂さんを含めた方々が揉んで、取締役会が決定するという説明がありました。どんなに良い候補を挙げても、取締役会で却下されるということは当然あると思います。気になっていたのが、取締役会に寺坂さんは出られているのでしょうか?

寺坂:
経歴のところには書いてあったのですが、私が日立から来たときは、営業担当の取締役としてきました。その後に、常務ということで全体を見るようになりました。実は、14年の5月に役員を退任しまして、現在私は役員会には関わっておりません。今は、レイソルとは契約者という立場でかかわって居ります。却下については、一つ例を挙げると、2011年にACLに出場をしたとき、結局は広州恒大に行ったエウケソン選手を獲得しようとしていました。みんなで節約すれば何とかなるよ、と起案しましたが、通りませんでした。それでACLでやられてしまったのが広州恒大だったので、何という因果かなと思いました。そんなことも我々の世界ではあります。もちろん起案前にだいぶ練るのですが、会社ですから、その辺はきっちりとやっています。

参加者:
取締役会に出られている方々は、日立の方が多いと先程お聞きしました。

寺坂:
当社の株主は99.8%が日立製作所、0.2%が柏市です。非常勤の取締役は、製作所本体の方もおりますし、グループ会社の方もおります。エウケソン選手の話をしてしまいましたが、我々に対して非常に理解があり、レイソルに対して寛容な組織だと思っています。なおかつ、社長は日立と兼務しております。実は瀧川も中学校までサッカーをやっていたんですよ。

参加者:
役員会に、プロのスポーツ経営をやられている方や、サッカーの専門家、有識者がいれば、寺坂さんの意見が通りやすくなるのではないでしょうか?

寺坂:
どうですかね...。サッカー好きの人間も日立にはたくさんいます。とは言え、サッカーは好きだけど、お金の話、経営の話になったときは全く別ですから。サッカーが好きな人というのは、当然サッカーに理解があります。でも経営の話、資質の話になってくると、合理的でなければいけません。今の形でよろしいのではないでしょうか。

参加者:
先程選手の一覧がありましたが、センターバックとボランチがどうしても弱いのではという話になると思います。ポジションごとに、今の形を強化部はどう評価しているのでしょうか?

寺坂:
不安要素は今の時点では話せないと思っています。それを前提に聞いてみましょう。

強化担当(広川):
センターバックとミッドフィルダーという話がありましたが、昨年試合に出ていたメンバーがチームを離れたということを不安に思われているのではないかと思います。例えば、一昨年から昨年も結構レギュラークラスの放出がありましたが、順位的に満足できるものではなかったにせよ、若い選手とベテランの選手がバランスよく力を出してくれました。
昨年の話をすると、エドゥアルド選手を監督の意向でレンタルに出しました。それ自体は非常に残念ですし、僕らは戦力として、レギュラーとして考えていましたが、選ぶ側が使わないという話になるとどうしても、というところがあります。それにより若い選手が奮起をしてくれて、結果的に中谷選手や中山選手は昨年の出場率で言うと約90%となりました。
中盤に関して、大谷選手、栗澤選手は年齢的に、という話がありましたが、他クラブを見ると鹿島の小笠原選手もまだまだ活躍しています。大谷選手が昨年怪我をしたのは、試合中のものだったので、それはサッカー選手にしてみたら誰もが抱えているリスクでしょう。二人はまだまだ、これからもっとできる選手ですし、そういう選手を小林選手、武富選手、中川選手といった若い選手がバックアップしていく。先程獲りに行ったけど駄目だった、という話もありましたが、データも見ながら、これでスタートしていこうと考えました。
ゴールキーパーは、中村選手が非常に伸びていますし、桐畑選手もまだまだ今年に掛ける思いが強いと思います。また、今年は全員アカデミーの選手になりました。

寺坂:
ゴールキーパーは自分たちで育てることしか考えていません。

強化担当(広川):
フォワードは、物足りなさはないと思いますがどうでしょうか。

参加者:
ディエゴ選手とハモン選手は若干被るイメージがあるのですが。

強化担当(広川):
これから監督がシステムを決めていくと思いますが、とにかく昨年の総得点を見れば、レッズが61点でレイソルが52点でした。やはり決めるところで決めていかなければいけませんし、ポゼッションができてはいるが、得点が取れていないというところを改善したいという意図があります。組み合わせは色々な形になると思いますが、点が取れる選手を揃えました。昨年の11月くらいからACLの基準が変わるかもしれないという話がありました。外国籍枠が現状3名+アジア枠1名のところ、ACLでも4名+アジア枠1名になるのでは、ということでした。それに伴い、外国籍は4名+アジア枠という編成を取りました。結果的にACLは3名+アジア枠で変わりませんでしたが。

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