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2023年11月22日(水)
【11/28】酒井根小学校×柏レイソル×セーブ・ザ・チルドレン『子どもの権利』授業実施のお知らせ

 柏レイソルとセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、子どもの権利の普及啓発活動の一環として、小中高校などの各学校で教員が活用できる、子どもの権利に関する教材(アクティビティ)の開発を進めています。2023年11月28日(火)、開発中の教材を用いたパイロット授業を、柏市立酒井根小学校にて実施いたします。
 小学校6年生を対象としたこの授業には、柏レイソルトップチーム選手5名(落合 陸選手、モハマド ファルザン佐名選手、山本 桜大選手、オウイエ ウイリアム選手、熊澤 和希選手)が参加予定で、参加型のワークショップを通じて、子どもの権利について共に考えます。学校(教育委員会)、国際NGO、サッカークラブが協働し、選手と子どもたちが学校の授業の中で、子どもの権利について共に学ぶという試みは、Jリーグ・Jクラブのなかでも初の試みとなります。

 柏レイソルとセーブ・ザ・チルドレンは2012年から連携をし、子どもの権利の推進のための活動を共に進めています。これまでに、ベトナム北部山岳少数民族の子どもたちへの教育事業への支援を行ったり、日本における「子ども虐待の予防」活動への支援として、約4万3,000人以上の大人と子どもに啓発活動を実施したりしてきました。また毎年チャリティマッチを開催しファン・サポーターの方へ柏レイソル選手が直接寄付を呼び掛けるほか、トップチームからアカデミーチームまで全ての公式戦ユニフォームへのセーブ・ザ・チルドレンロゴ掲出など、広報PR活動への協力も行っています。2022年からは、「#レイソルは子どもとともに」のキャッチコピーのもと、子どもも大人も子どもの権利を知り、子どもの声がきちんと聴かれる社会づくりを目指す教材作りへの支援を行ってきました。

 連携のテーマでもある「子どもの権利」は、すべての子どもに生まれながらにあり、どこに生まれ育ってもすべての子どもに保障されるものとして国際条約で定められており、2023年4月に施行された「子ども基本法」でも、その推進が示されています。しかし、セーブ・ザ・チルドレンが2019年に行った調査では、子どもの権利条約に関して「聞いたことがない」と回答する子どもが31.5%、大人が42.9%にのぼりました。また2022年3月に行った調査では、子どもたちが多くの時間を過ごす学校において3割の教員が子どもの権利を「全く知らない」「名前だけ知っている」と回答しました。また教員の方からは「適切な教材がない」といった悩みも聞かれました。このような背景から、セーブ・ザ・チルドレンは、学校で活用できる子どもの権利に関する教材(アクティビティ)の開発に着手し、現在複数の学校でパイロット授業を実施し、教員や子どもたちからの意見を聴きながら、内容検討を進めています。2022年8月には、柏レイソルU-18選手(当時)と教材を用いたワークショップをオンラインで開催し、権利についての理解を深める機会となりました。

 柏レイソルの本拠地である柏市での子どもの権利の推進にあたり、この度柏市立酒井根小学校の6年生と柏レイソルトップチーム選手5名が権利について共に考える授業を実施します。授業では、すべての子どもたちにある権利についてジェスチャーを使いながら楽しく学ぶアクティビティや、意見を聴かれ大切にされる権利(意見表明権:12条)につながる「安心して話すこと」をテーマとしたグループワークなどを実施します。

■名称:
酒井根小学校×柏レイソル×セーブ・ザ・チルドレン「子どもの権利」授業

■授業内容:
・子どもの権利を知る ミニ・アクティビティ①
私は何の権利でしょう?(選手と子どもたちのグループワーク)
・子どもの権利を知る ミニ・アクティビティ②
『安心して話せる』って?(選手と子どもたちのグループワーク)
・柏レイソル選手からのコメント

■実施校:
柏市立酒井根小学校(千葉県柏市酒井根1-9-2)

■参加選手:
落合 陸選手、モハマド ファルザン佐名選手、山本 桜大選手、オウイエ ウイリアム選手、熊澤 和希選手

■その他:
本件に関しましては、一般の方のご見学はできません。

◆柏レイソルとセーブ・ザ・チルドレンの「子どもの権利」推進に向けた連携活動について
 柏レイソルは、2012年よりセーブ・ザ・チルドレンとの連携活動を行っています。連携を開始した2012年~2015年は、ベトナムに暮らす少数民族の子どもたちの教育支援を、2015年~2021年は、体罰・虐待予防事業の支援として「たたかない、怒鳴らない、ポジティブな子育て」を広める活動を日本国内でともに実施してきました。「サッカーにおいても、子育てにおいても、子どもを一人の人間として尊重しよう」、「体罰等によるしつけや指導ではなく、人として子どもとフェアに向き合い、子どもの成長を支えていきたい」そんな想いのもと、これまでチャリティマッチを開催したり、柏レイソルのファンやサポーター、地域の方々、また子どもを指導するコーチ陣と、ワークショップを行ったりしてきました。2021年に行われた、柏レイソルの選手の愛用品やグッズをリターンとして実施したクラウドファンディングでは、ファンやサポーターから150万円の寄付が寄せられ、この寄付金は現在進められている「子どもの権利」の普及・啓発活動に活用されています。
 2022年からは、「#レイソルは子どもとともに」のキャッチコピーのもと、子どもも大人も子どもの権利を知り、子どもの声がきちんと聴かれる社会づくりを目指す教材作りへの支援を行っています。この活動には、教材開発費の支援、U-18選手を対象としたワークショップの実施、柏レイソル選手が小学校を訪問し子どもたちと共に権利について学ぶ授業の実施などが含まれます。

【セーブ・ザ・チルドレンについて】
セーブ・ザ・チルドレンは、子ども支援活動を行う、民間・非営利の国際組織(NGO)です。1919年にイギリスで創設され、現在、日本を含む29ヶ国の独立したメンバーが連携し、約120ヶ国で子ども支援活動を展開しております。日本国内では、子どもの貧困問題解決や子ども虐待の予防などに向けた事業のほか、震災や台風等自然災害発生時の緊急・復興支援や、仕組みや政策への働きかけを行う政策提言活動など、子どもの権利の実現に向けた活動を行っています。

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