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Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.326
interview

22DF
輪湖 直樹

Naoki WAKO

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----前節で連勝がストップしました。その影響はいかがでしょうか?

「個人の意見としては、アウェーで勝点1を積めたのは決して悪い結果ではないと思います。守備では無失点に抑えましたし、攻撃でもチャンスは作れました。もちろん勝ちたかったですけど、悲観的に捉えなくてもいいと思います」

----しかし連勝中には見られなかった課題が浮かび上がった試合だったのでは?

「ヴァンフォーレの守備の堅さを感じましたし、5バックに引かれた状態でどう崩していくかは今後の課題になると、試合中にも感じていました。相手の2トップのポジショニングも良くて、レイソルのSBが上がった裏を突いてきました。それでラインが下がってしまったので、そういう課題がはっきりした試合になりました」

----連勝中から、多くの選手たちが「大切なのは連勝が止まった後」と言っていました。今節は普段以上に重要な試合になるという考えでしょうか?

「そうですね。昨年は連勝が止まった後に停滞しました。それを繰り返してはいけないと思いますし、チームの目標を達成させるためにはこのまま勝ち進まなければいけないので、今節は本当に大切なポイントですね。今節、チームがどう振る舞うか、どう戦うかで真価が問われると思います」

---- 客観的に見て、今季の8連勝と昨季の5連勝に違いはありましたか?

「チームが大人になったなと思います。昨年の連勝は勢いという感じでしたが、今年はチームが組織的に向上している手応えがあります。前線の選手がハイプレッシャーをかけてくれて、後ろの選手が限定して守れることによって失点数も減りました。攻撃でも昨年より戦術が浸透してきたので、それが大きな違いだと思います」

----今節対戦する北海道コンサドーレ札幌とは、先月のYBC ルヴァンカップで対戦したばかりです。印象はいかがですか?

「選手一人ひとりの能力は高いと思います。ルヴァンカップでミドルシュートを決められた福森選手のように、フリーにすればあれだけの精度の高いシュートを打たれますし(福森選手は出場停止)、前線には得点力のある都倉選手もいます。警戒しなければいけない相手です」

----コンサドーレとヴァンフォーレはシステムが共通しています。前節の戦い方をヒントにすれば、レイソルが苦戦する可能性も高いと思います。

「絶対に簡単な試合にはならないと思います。後ろ5枚に引かれたときに、そこを崩して得点するためにも、ヴァンフォーレ戦の課題を生かさなければいけません。シンプルにクロスを入れても跳ね返されるだけですし、あれだけ中を固められると中央突破も難しい。個人的にはセットプレーが鍵になると思います」

----試合状況に応じてですが、右サイドの伊東選手、小池選手が上げるクロスに、輪湖選手がゴール前へ飛び込むというのは守備面のリスクが大きいですか?

「1トップのチームなら状況次第ではありだと思いますが、ヴァンフォーレのように2トップですと相手がSBの背後を狙っているのでちょっと難しいと思いますね。昨年はそこで自分が上がって得点を決めた試合もありましたけど、今年はそこでリスク管理することが失点数の減少につながっていると思いますし、負けている状況ならリスクを冒す必要はあっても、今年は負けている状況があまりないので、そこまでリスクを冒して飛び込むことがないというのもあります」

----今季の輪湖選手は相手のカウンターの芽を潰し、ボックス内に入られても間一髪でクリアするなど守備面での活躍が目立ちます。

「昨年までは攻撃のことを多く考えていたんですが、今年はまず守備を優先しています。そこは強く意識している部分ですね。左サイドのスペースにはクリスが流れてきますし、タケ(武富)が入ってくる回数も多いです。攻撃では彼ら2人をサポートして、左で作って右にサイドチェンジをして、J(伊東)とリュウ(小池)が突破して...というイメージを持っています」

----ユン・ソギョン選手の復帰も大きな刺激になるのではないですか?

「どのポジションにも競争は必要です。ソギョンは走れるし、速いし、強いし、キックもうまい。本当に能力の高い選手ですから、2人で高め合っていければいいと思います」

----最後にサポーターにメッセージをお願いします。

「ここまで強い後押しをありがとうございます。今は首位ですが、まだまだ難しい試合はあると思いますし、1試合の中にも難しい時間帯があります。その時間帯にいつもサポーターが心強い応援をしてくれるのは力になっています。選手一人ひとりはこれからも全力で戦うので、引き続き強い後押しをお願いします」

 

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