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Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.352
interview

16GK
滝本 晴彦

Haruhiko TAKIMOTO

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----今年でプロ3年目。練習への取り組み方などに変化は出てきましたか?

「今日のトレーニングでできなかったことを明日はできるようにする、という取り組み方は1年目から変わっていません。フィジカルコーチと相談しながら筋トレもしてきたので、キックの飛距離も上がっていると実感しています。ただ、体脂肪率が少し気になっていたので、最近はいろいろな人に相談して食事面にはさらに気を遣うようになりました。食事の摂り方、タイミングも考えるようになりました。あとは日本ハムファイターズの近藤健介選手がやっているビジョントレーニングをテレビで見て、動体視力を鍛えるために僕も取り入れるようにしました。試合への準備も食事面も、全てがサッカーにつながると感じているので、いろいろと模索しながら取り組めているのがすごく楽しいです」

----ACLの天津権健戦でプロデビューを果たし、最近はメンバーに入ることも多くなりました。実際に試合に絡むことで、より実戦をイメージして練習に取り組めるようになったのでは?

「それは1年目からずっと変わっていません。もちろんベンチに座っているか、スタンドで見ているかによって、その時の緊張感は多少違いますが、仮にスタンドで見ていても『この状況だったら自分ならこうプレーしよう』とイメージしていますし、それはアウェーの試合をDAZNで見ている時も同じです。ピッチに立ってみないとわからないこともあると思いますけど、常に『自分はこういうプレーをする』というイメージは持っています」

----改めて、デビュー戦となったACLの天津権健戦を振り返っていかがですか?

「アウェーの中国で日本とは違う環境でしたが、いつもどおりの準備をして試合に臨めました。結果は負けてしまいましたが実際にシュートを止めた場面もあったので、今までやってきたことは間違いじゃなかったと感じられました。あのスタジアムの芝はやりづらかったですが(苦笑)、自分としては緊張しすぎることもなかったし、食事もしっかり食べることができました。デビューできたのはすごく嬉しかったです」

----現在、レイソルはリーグ戦では勝ちと負けを交互に繰り返す不安定な戦いが続いています。今回のルヴァンカップは大会こそ違いますが、流れを変えるチャンスだと思います。滝本選手自身はその点をどのように考えていますか?

「自分としてはシュートを止めることが仕事なので、そこで貢献していきたいです。自分がヒーローになりたいとは思いませんが、僕のセーブでチームを助けられる局面があれば救っていきたいし、それで良い流れをもっていきたいというイメージでいます。ベースとなるのは普段の自分のプレー。そこがあって初めて運とか別の要素が絡んできます。いつもどおりの準備をして、良いプレーにつなげていければと思います」

----リーグ戦では、先に失点をするとチームが勢いを失ってしまうケースが目立ちます。最後尾のGKとしては、そこでどうチームを鼓舞できるかも問われます。

「もちろん先に失点をしないに越したことはありませんが、例えば先週のF・マリノス戦では30分に失点しましたが、そんな状況でも『まだあと60分もあるんだから大丈夫だ』というような前向きな声かけをしていきたいと思います。大切なのは、そこから何ができるかですから。味方の良いプレーには、褒めてチームを盛り上げるようにしたいですし、もし誰かが気を抜いたプレーをしたら、そこは厳しく指摘して2度と繰り返さないような雰囲気を作っていきたいと思います。プレーだけじゃなくて、声でもチームを助けたいですね」

----ヴァンフォーレ甲府との準々決勝第1戦は2‒2の引き分けでした。

「2度先行されて、追いつけたことはよかったとは思います。ただ、チャンスは作れていたので、それを決めきれなかったのはもったいなかったですし、2失点に関しては僕の責任です。今思えば、もっと良い対応はできたと思うし、改善の余地のある失点でした。次の試合まで時間は短いですが、ディフェンス陣と話し合って、考えをすり合わせて、修正して第2戦に臨みたい と思います」

----準決勝進出を懸けた第2戦を迎えます。そこへの意気込みをお願いします。

「いつもどおり良い準備をして、もし出場のチャンスをもらえたら、気負わず、いつもの自分を出して頑張りたいと思います。サポーターの皆さんからは練習場でも『試合に出たら頑張って』と声をかけていただいていますし、負けた試合でも僕たちのことを鼓舞してくれます。応援してくれる人のためにも勝ちたいですし、サポーターの皆さんを笑顔にしたいです」

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