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Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.348
interview

11FW
山崎 亮平

Ryohei YAMAZAKI

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----中断期間には韓国キャンプがありました。どのような取り組みが行われましたか?

「キャンプではかなり走り込みました。1月の指宿キャンプでは、オフが短かったこともあってそこまで負荷は高くありませんでしたが、今回の韓国キャンプではボールを使いつつも、運動量の多いメニューが多かったので、ハードな練習を積めたと思います。個人的には厳しい練習の方が合っているので、コンディションも上がってきた実感もあります。チームとして今やろうとしていることは攻守ともに走ることがベースにあるので、ここから質を上げるためにも、もっともっとノゾさん(加藤望監督)が目指していることを突き詰めてやっていかなければいけないと思っています」

----具体的に加藤監督のサッカーとはどのようなスタイルですか?

「組織的な守備で相手を動かして、奪った後はスピードアップして攻める。アグレッシブさを求められていますし、選手一人ひとりの運動量と切り替えのスピードが必要になります。自分も前へ出ていくプレースタイルなのでやりやすいですし、そのためにはやっぱり走らなければいけないです。その分、多少体力的にきついことは増えましたが、そこをクリアしていけば良い攻撃ができると思います」

---韓国キャンプでの慶南FCとの練習試合(○4-- 2)は、チームとして目指す形が見えた試合だったのでは?

「1本目も2本目も、練習でやっていることを出せました。でもチームがやろうとしていることはまだまだ上にあるので、そこを目指さなければいけないと思います。ただ、キャンプを通じてみんながイメージを掴んだので、それを90 分通して、攻撃でも守備でも自分たちがコントロールできるようになれば...。今はとにかく走って走って...というところがあるので、そこはもっと戦術理解が深まればポジショニングひとつで解決できるようになると思います」

----慶南戦は2--2の同点から山崎選手が決勝弾。チームとしても90 分を過ぎてから2点を奪って勝ち切れたのは、キャンプの成果だと感じました。

「特に2本目に出ていたメンバーはそれまでサブの選手が多かったので、たとえ練習試合でもアピールしていかなければいけないという気持ちをみんなが持っていました。その気持ちを常に練習から持ち続け、表に出していきたいと思います」

----新しいスタイルに手応えを掴んだ一方、先日の天皇杯のモンテディオ山形戦は、キャンプの成果が出せずに敗れる残念な試合になりました。

「モンテディオの5バックに対して、やろうとしていたことがハマりませんでした。ボールを持って押し込んでいても、どの局面でも数的不利を作られてしまったり、守備から攻撃に切り替わったときに、なかなか推進力を出せませんでした。でもたとえハマらなかったとしても勝たなければいけない試合でしたし、チャンスもあっただけに反省しなければいけない試合でした」

----決定機で決めきれずに試合終盤に失点をするというのは、前半戦でも多く見られていた課題です。試合後、加藤監督は「私を含めてまだ甘さがある」と話していました。

「もちろん選手は勝とうと思ってやっていますが、ああいう形の失点がなくならないのは必ず原因があるからです。もっと突き詰めてやる必要がありますし、『これで大丈夫だろう』というのはないので、今は大変暑いなかでも踏ん張って、毎日の練習からもっとやらなければいけないと思います」

----リーグ戦再開初戦はFC東京戦です。相手の印象は?

「もともとタレントの多いチームでしたが、さらに強くなった印象です。守備が堅く、攻撃に速さがありますね。チーム最多得点のディエゴ・オリヴェイラが出られませんが、彼がいないことで周りの選手が奮起するでしょうし、ディエゴがいなくても代わりに出てくるのは、おそらく前田(遼一)さんですからね。点を取るポイントを知っている選手ですし、クロスの合わせ方もうまいです。サイドにはクロスを上げられる選手もいるので、かなり厄介な相手だと思います」

----山崎選手の後半戦へ向けた意気込みを聞かせてください。

「前半戦はケガもあって試合に絡むことが少なかったです。今はコンディションも上がってきたので、前半戦でプレーできなかった分を後半戦で取り返したいです。チームとしても監督がノゾさんになってから新しいトライを続けています。天皇杯は残念な結果になってしまいましたが、今回の反省材料を後半戦の戦いに活かしていきます。前半戦は、リーグ戦も良い順位ではなかったので、ここから上がっていけるように、個人としてもチームの勝利に貢献したいです」

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