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Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.347
interview

17MF
手塚 康平

Kohei TEZUKA

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----大ケガから見事復帰を果たしました。ただ、戦列を流れている間はメンタル的に厳しい時期もあったと思いますが?

「ケガしたばかりの頃は、早く治して頑張ろうと思っていたんですが、時間が経つと『まだあと何ヶ月もあるのか...』と落ち込むときもありました。でもこういうことを経験したから、サッカーでちょっとうまくいかないことがあっても、まずプレーできることが幸せだなと思えるようになりました。この気持ちはずっと持ち続けられるようにしたいです」

----改めてプレーできる幸せを感じたのはいつですか?

「最初は1ヶ月ぐらい歩けなかったので、まずは歩けるようになったときですね。あとはグラウンドに出てスパイクを履いて、ボールを蹴ったときは嬉しかったです。そこまでいくのに5ヶ月ぐらいかかりました。今回の復帰については、多分僕一人だけでは頑張れなかったと思うので、周りの人たちに感謝したいですし、J リーグで復帰した浦和レッズ戦で出場したときに、サポーターが拍手で迎えてくださったのは本当に嬉しかったです」

----復帰後、手塚選手はリーグ戦では4試合に出場しました。ご自身のプレーを振り返った感想は?

「前節のジュビロ磐田戦で交代したのは、守備のところで強くいけていなかったからだと思っています。うまくリズムが作れないから攻撃のことばかり考えてしまい、守備を疎かにしてしまったのは反省材料でした」

----ただ、ジュビロ戦は手塚選手だけではなく、チームとして前半はどう守るかが明確になっていませんでした。

「自分たちの守備には勢いがなかったですし、途中で(キム)ボギョンとも話して2シャドーをフリーにしないように、相手のボランチに行くのをやめようと決めましたが、ずっと相手に回されてしまいましたし、自分たちのボールになってもうまくつなげなかったので、課題の残る試合になってしまいました」

----しかしその前の湘南ベルマーレ戦では手塚選手らしいプレーを発揮できたと思います。

「そうですね。ベルマーレは前からプレッシャーに来たので、そこを外して背後をうまく突けたと思います。でもジュビロにはビルドアップをうまく分析されて、なかなか前進できませんでしたし、僕とボギョンのポジショニングが良くなくて、何回か試合中に僕とボギョンが同じ動きをしてしまったり、ポジションが被ってしまったり、もったいない場面が何度かありました。2人がセンターバックの間に降りてしまうと、前は(江坂)任くんと瀬川くん2人だけになってしまうので、一番いいのは僕もボギョンも降りないで、真ん中で組み立てることですが、ボギョンは前にいくプレースタイルなので、僕が気を遣って真ん中にいられる状況を作ってあげなければいけなかったと思います」

----今節は川崎フロンターレ戦です。お互いにボールを握ることを生命線とするチーム同士の対戦になります。

「僕としては、もし試合に出たとしたら、ジュビロ戦の反省を踏まえて守備からしっかり入って、球際では戦って、その中でマイボールの時間では自分の特徴を出せればいいと思います。去年の8連勝も守備が安定していましたし、前半にうまく先制できて、後半は押し込まれたけど守り切った試合もありました。今度のフロンターレ戦でも、やっぱり守備が大事になってくると思います」

----フロンターレ戦では「どちらがボールを握るか」という勝負よりは、守備面でしっかり入ることがポイントに?

「そうですね。レッズ戦はなぜ良い試合ができたかというと守備が良かったからだと思うんです。前線が後ろを気にしないぐらい積極的にプレスに行って、その動きにみんなが連動していくことができました。レッズもすごく嫌だったと思うし、ロングボールを蹴らせてルーズボールを回収する流れが作れていました。去年の連勝中もそういう守備ができていましたし、フロンターレ戦でもそういう守備をすることが大事なんじゃないかと感じます。中には割り切って蹴ってくるチームもあると思いますが、自分としては前からどんどん追っていった方が、守備においても攻撃においても、自分たちのペースで試合を進められるんじゃないかと思います」

----手塚選手自身、ケガ明けで試合感覚という点では問題ありませんか?

「判断スピードはまだ遅い気がしますけど、技術的、フィジカル的にはもう問題ないです」

----リーグ戦、中断前最後のホームゲームになります。意気込みをお願いします。

「中断前に2連勝することが、この先上位に食らいつくためには重要ですし、チームが勢いづくような試合をしたいです。ただ、2連勝を考えるよりは、まずは目の前の1試合をしっかり戦う気持ちで挑みたいと思います」

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