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Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.318
interview

8MF
武富 孝介

Kosuke TAKETOMI

----リーグ戦はここまで連敗中です。連敗を止めるためには何が必要でしょうか?

「守備の面で、相手が嫌がる守り方、相手にとってプレッシャーになるような守り方をもっとしていかなければいけないと思います。それはディフェンスラインだけの問題ではなくて、チーム全体として去年の良い時の守備の仕方を思い出しながら、局面でボールホルダーに出ていくところは個人戦術の部分になってきますから、ゾーンを守った中で人に対して出ていく、そういう守備を連動させていく必要があると思います」

----攻撃ではアイデア不足を感じる局面もあります。攻撃がスムーズに展開できないから、それが守備にも影響が出てしまっているのでしょうか?

「どちらかというと、守備がうまくハマらないから、攻撃も良いスタートを切れないという気がします。去年もそうですけど、うまくボールを回収して、良い守備ができているからこそ、良いリズムで攻撃を仕掛けられるので、その自分たちのリズムになってしまえばフロンターレ戦の後半のような攻撃はできます。守備がうまくいかないと自分たちの状態が悪いから、ボールを奪ってもすぐに相手にプレッシャーをかけられて、それでロングボールが増えてしまいます。やっぱり、まず大切なのは守備なのかなと思います」

----フロンターレ戦の後半はチームとしてやらなければいけないことが明確に?

「そうですね。2 点リードされていたので、リスクを負って前に出ていかなければいけないと切り替えて臨んだのがフロンターレ戦の後半でした。去年の1st ステージもそうでしたけど、先制されてから後半に盛り返すことが結構あって、その反省で『試合の最初からもっとアグレッシブにやっていこう』という考えになったから2ndステージでは勝てるようになりました。攻撃だけじゃなくて、守備でもアグレッシブに前からハメに行ければ、相手もこっちのプレッシャーによってミスが出たり遅れたりするので、やっぱりプレッシャーに行かなければ始まらない。状況に応じて、出ていっていいかなと思います。そういう話はチーム内でも出ていますし、選手同士でコミュニケーションも取れているので、しっかりと修正をしていきたいです」

----連敗ストップを懸けて対戦するのがベガルタ仙台です。昨年の対戦成績は3 戦3 敗と相性は良くありません。

「良い思い出はないですね(苦笑)。ベガルタは手ごわい相手ですし、すごく良いチームだと思います。ベガルタの特徴はレイソルが苦手としている部分でもあると思うんです」

----その"苦手な特徴"とは?

「僕たちがボールを持っていても、ベガルタにしてみれば『ボールを持たせている』という感覚なんだと思います。フロンターレは、後半に僕たちが(ボールを)持ち始めると嫌がる雰囲気はありましたが、ベガルタは僕たちがパスを回していても『ボールを持たせておいて、カウンターを狙えばいい』というメンタリティーで、主導権を握られながらも鋭いものを持っています。本当に難しい相手だと思います」

----先ほど武富選手は「相手の嫌がる守備」について話をされました。攻撃面では「相手が守りにくい」と感じる攻撃をしなければいけませんか?

「前にアグレッシブにプレーすることですね。フロンターレ戦の前半は前線に縦パスがほとんど入りませんでした。前半に入ったのは、シン(中谷進之介)からディエゴに1本ぐらいだったと思います。それだけだと相手は崩れないですし、崩すためには縦パスが必要です。中を見せておいてサイドに振れば、クリスやJ(伊東純也)も空いてくると思います。そういう攻撃をしていくことが、チームが上に行くためには必要だと思います」

----武富選手個人は、リーグ戦3 試合で2 ゴールという結果を残しています。

「自分の中ではもっともっとできると思っています。ヘディングはそんなに得意ではないので、オマケみたいな感じで点が入っていますが(笑)、クロスに入っていく練習はキャンプの時からJ、メロ(今井智基)、リュウ(小池龍太)にも手伝ってもらって一緒に積み上げてきた部分でもあります。今年は『点を取りたい』という意識が強いです。今までは『点を取れたらいいな』でしたけど、今年は『点を取りたい』『結果を残したい』という気持ちを出して、それでゴール前の動き方を考えている部分が今までの自分と違うところですね。今年の目標は8ゴールですが、毎試合点を取りたいと思っています。ドリブルシュートは常に自分の中で目指しているところでもあり、自分がサッカーをやっている限りドリブルで運んで自分で決めることは狙っていますが、プラスアルファで今年はクロスの入り方を工夫して、結果にこだわっていきます」

 

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