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Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.304
interview

2DF
鎌田 次郎

Jiro KAMATA

---鎌田選手はシーズン始動当初、「チャレンジのシーズン」と話されていましたが開幕から3 ヶ月が経ち、ここまでの自身のチャレンジをどう捉えていますか?

「メンデス監督の時も、シモさん(下平監督)に替わってからも、最初はなかなか試合に絡めなかったんですが、徐々にチームの戦い方を把握しだしてからは試合にも使ってもらえるようになりました。チーム全体の流れ、戦術を理解してからは、余裕を持ってプレーができるようになったと思います。シン(中谷)や(中山)雄太の動きを見て『シモさんが言っているのはああいうことなのか』と学ぶことが多いです。ディフェンダーなので守備力も大事ですが、それと同じぐらいボールを持つことにはこだわりを持っているので、そういうのが徐々に理解でき始めています」

---ナビスコカップの川崎フロンターレ戦の決勝点は、鎌田選手の縦パスが起点になりました。あのパスは鎌田選手の"つなぐ意識"が出た場面ですか?

「そうかもしれないです。1−1の状況でしたし、(田中)順也が見えたので速いパスをつけようということを考えました。蹴るよりもつなごうという意識が出たのかもしれませんね」

---右SB で出場する機会も増えています。

「でもユザ(湯澤)や(伊東)純也のように上がらないですから(笑)。イメージとしては3 バックの右なので守備に専念できました。でもそういう起用の仕方をしてくれたのもシモさんが初めてなので、それは新しい発見でもありました」

---鹿島アントラーズ戦ではカイオ選手、ヴィッセル神戸戦では渡邉千真選手、ヴァンフォーレ甲府戦ではクリスティアーノ選手と、あの3 試合は相手の左サイドに攻撃のキーマンがいました。彼らに対し、下平監督から明確な指示はあったのですか?

「ミーティングでも言われていました。『相手のキーマンがいるから、そこを潰してくれ』と。大変な仕事なんですけど、シモさんがそこに集中できるように持って行ってくれたので、それが大きかったです」

---では攻守において、徐々に新しい部分を発揮できているわけですね?

「でもまだまだだと思います。振り返りのビデオを見ても課題は常に見つかるので、チームとしても個人としてももっと成長できると思っています」

---最終ラインで全体を見ている鎌田選手から見て4月以降のチームの変化とは?

「シモさんが監督になって去年のサッカーに戻り、そのスタイルがレイソルに合っていたということ。それに守備面はかなり意識してトレーニングに取り組んでいたので、自信を持ってプレーできるようになったと思いますね。戦術が整理されて、セットプレーでも迷いなく対応ができるようになっています。前からプレスを仕掛けて、そこに連動していけるのが大きいです」

---今節はアビスパ福岡を迎えます。鎌田選手は3月のナビスコカップのアビスパ戦も出場していました。あらためてあの試合を振り返っていただけますか?

「ナビスコカップではセットプレーとPKで失点して、後半に追いついた試合でしたね。でもあれは、手応えをつかんだ試合でもあるんです。失点場面は良くなかったですけど、試合を通じてボールを支配できていましたし、切り替えがすごく早くて、後半は俺と雄太の仕事がほとんどないぐらいに前の選手が高い位置で取り返してくれていました。今年初めて結果が出たのはF・マリノス戦でしたけど、俺はあのアビスパ戦から目指すべき戦い方が見えたのかなと思っています」

---アビスパの印象は?

「システムが頻繁に変わるので、どういう形で来るかわからないですけど、まずは守備から入るチームで、前線ではウェリントンがターゲットになる。あそこで収められると押し込まれる時間が増えてしまうという印象です」

---CBとしてはウェリントン選手をどう抑えるか鍵になりそうですね。

「そうですね。パワーのある選手が前線にいると、相手のクリアが思いがけない形でチャンスになるので、そこを潰すことが大事ですね。サンフレッチェのウタカには何本か抜け出されて、(中村)航輔に助けられた場面がありましたから、ディフェンスとしてはその回数をできるだけゼロに近づけたいです」

---リーグ戦ではこの2 試合の結果で上位からは少し離されましたが?

「ACL 出場が目標なので3 位以内を目指していますし、この先も何が起こるかわからないので1つでも多く勝っておきたい。ここから食らいついて、いつでも逆転できる位置にいることが大事ですね。若いチームですし、上位争いやACL出場によってまたチーム力が上がっていくと思うので、今のチャンスを生かしたいと思います」

 

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